大会2024年度【第2報】
2024年度経済地理学会総会および第71回大会は,下記の要領で開催します。対面での開催を予定しております。 共通論題シンポジウム,フロンティアセッションの報告者およびラウンドテーブルの企画,一般研究発表を公募しますので,ふるってご応募ください。
◆日程:2024年5月24日(金)~5月27日(月)
5月24日(金) 常任幹事会
5月25日(土) 評議会,共通論題シンポジウム,懇親会
5月26日(日) フロンティアセッション,一般研究発表,総会,ラウンドテーブル
5月27日(月) エクスカーション
◆会場:東北学院大学土樋キャンパス
◆共通論題シンポジウム
テーマ:日本経済の成熟化と地方経済の再編
開催趣旨:
北東支部担当の過去の大会を振り返ると,2006年の『少子高齢化時代の地域再編成と課題』,2012年の『地域問題と地域振興の課題と方法』,2018年の『「ポスト支店経済期」における地方中枢都市の中心性の変化』といったテーマで開催されてきた。太平洋ベルトや大都市圏ではない北東支部ならではのテーマ設定を意識して,地方圏の経済社会問題を取り上げて,これからの国土利用や地域経済の自律性を問うてきたと言えよう。
今回,2024年の開催に当たって,バブル崩壊からアベノミクス,そして新しい資本主義といったスローガンのもとで日本経済はどのような変貌を遂げてきたのか,そしてこの間に地方圏の経済がどのような課題に直面してきたのか,今後の展開方向を含めて会員諸氏と検討したいと考えるに至った。日本経済は,GDP成長率が他の先進国よりも見劣りする中で,国際収支は堅調な伸びを示していた。これは,国内での生産活動が伸びなやむなかでの資本のグローバル化だけが堅調な伸びを示している「GNP (GNI)とGDPの乖離」(宮崎義一)を示すものである。アベノミクス,新しい資本主義といったスローガンのもとで,一層進んだ経済のグローバル化は地域の産業構造をどこまで変化させたのかを検討したい
とりわけ, 1)日本の資本主義が 2000年代を境に地域経済を大きく変えつつあったこと,2)東北地方は安定成長期に工業の地方分散によって農家兼業が展開したがその後の不況により製造業を中心とした構造転換を迫られていること,3)農業では世代交代の時期と重なることで急速な再編を遂げつつあること, 4)東日本大震災から 10年余りが経過したことで震災復興とその後の地域経済の動向を評価する必要があること,これらを踏まえたうえで我が国全体の国土構造の再点検と地域政策の提言に向けて刺激的な報告と活発な議論を期待したい.
◆共通論題シンポジウムの報告申込
報告希望者は,氏名,所属,連絡先,報告のタイトル,報告要旨(400 字程度)を明記の上,以下の申し込み先あてに,2024年1月15日(月)までに e-mail で申し込んでください。実行委員会で審議の上,結果をお知らせします。発表者としてお願いする場合は,要旨集に掲載する原稿を改めてお願いすることになります。
◆フロンティアセッションの発表者推薦のお願い
フロンティアセッションは,原則として40歳以下の経済地理学会会員(グループ可)が,経済地理学に関して最近なされた顕著な研究成果(博士論文もしくはそれに相当する研究成果等)を広く学会に問う場です。自薦・他薦を問いませんので,発表者をご推薦ください。
発表者の氏名,所属,予定される論題,推薦理由(800字程度),推薦者の氏名・連絡先を明記の上,2024年1月30日(月)までに申し込んでください。申し込み先はシンポジウムと同じです。
◆一般研究発表
発表時間は、報告20分、質疑応答10分を予定しています。希望者は下記必要事項を添えて,2024年1月30日(月)までに申し込んでください。時間枠に限りがあるため,先着順とさせていただく場合がありますことご了承ください.申込先はシンポジウムと同じです。
必要情報:①氏名,②所属,③発表タイトル,④連絡先(メールおよび電話番号) ,⑤要旨(1200字、図表なし、『年報』の例会発表要旨に準じる)
◆ラウンドテーブルの企画募集
ラウンドテーブルの企画を募集します。ラウンドテーブルのテーマ名,オーガナイザー名,話題提供者名にラウンドテーブルの趣旨(400 字程度)を添えて,2024年1月30日(月)までに申し込んでください。申し込み先はシンポジウムと同じです。
◆巡検(エクスカーション)
テーマ:仙台市の変わる街並み
◆問い合わせ先
〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1 法政大学文学部 佐々木達
e-mail:tsasaki(at)hosei.ac.jp
※お手数ですが(at)を@に置き換えてください。
◆大会実行委員会
実行委員長:柳井雅也(東北学院大)
ハード部門:望月理生(委員長),岩動志乃夫,千葉昭彦(以上,東北学院大) ,高野岳彦(東北学院大名誉教授)
ソフト部門:佐々木達(委員長),浅妻 裕,大貝健二(以上,北海学園大),植村円香(秋田大),木戸口智明
(東北大・院),庄子 元(岩手大),関根良平(東北大),初澤敏生(福島大),末吉健治(福島大)
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