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大会2023年度【第1報】

◇◇経済地理学会総会および第70回大会のお知らせ【第1報】◇◇

2023年度経済地理学会総会および第70回大会は,下記の要領で開催します。なお,現時点では対面開催を予定しておりますが,新型コロナウイルスの感染拡大状況等によりオンライン開催となる可能性もあります。共通論題シンポジウム,フロンティアセッションの報告者およびラウンドテーブルの企画を公募しますので,ふるってご応募ください。

◆日程:2023年5月26日(金)~5月28日(日)
 5月26日(金)常任幹事会
 5月27日(土)評議会,共通論題シンポジウム
 5月28日(日)フロンティアセッション,総会,ラウンドテーブル

◆会場:専修大学神田キャンパス10号館(東京都千代田区神田神保町3-8)

◆共通論題シンポジウム
テーマ:大都市圏郊外の再編
趣旨:
 第70回大会は「大都市圏郊外の再編」をテーマとする。郊外はあくまで都市に付帯するsuburbanとして位置づけられがちであった。経済地理学会においては,郊外を研究対象とした仕事は蓄積されつつも,郊外を積極的な研究課題としては議論してこなかった。過去の大会シンポジウムとしては,第34回大会の「大都市周辺部の構造変化」(1987年,東京学芸大学)や第20回大会の「大都市圏における経済地理的諸問題」(1973年,大阪市立大学)が関連するテーマである。これらの会議での主たる関心は,大都市圏の空間的拡大と製造業や都市開発の郊外への展開であった。郊外に焦点を当てた数少ない企画が,地域大会(に準ずる支部例会)「成熟期を迎えた多摩ニュータウンを考える」(1994年,東京都立大学)であり,転換期を迎えつつあったニュータウンを議論した。
 今回のシンポジウムでは,郊外をめぐって以下のような論点について検討してみたい。1)「郊外の時代」から「郊外化の終焉」へと移行したとも言われる。人口規模と空間的な広がりの縮小のもとでの郊外;2)空き家やフード・デザートなど「縮退」に直面する地区や業務機能が集積する地区など,郊外は一色に染まっているわけではない。大都市圏における空間構造の変化と郊外;3)就業や就学の場と生活活動の変化が生じつつある。「郊外から都心への移動」だけでは捉えられない郊外;4)大都市圏の形成は「性別分業」の強化と結びついてきた。ジェンダーをはじめとする社会関係や世帯の変容と郊外;5)主婦層,定年退職を迎えた団塊世代,学生など多様な主体による再編への取組みが報じられている。社会的紐帯や都市集積による刺激や活力が観察される郊外;6)英語圏で議論されている「ポスト・サバーバン postsuburban」「アフター・サバービア after suburbia」をはじめとする概念的検討を伴う研究展望からみた郊外である。
 大都市圏郊外の再編は,多岐にわたる政策的課題と関わりを持ち,また学際的な関心の高いテーマである。郊外は「つまらない」世界という見方も強かった。今回のシンポジウムでは,刺激的な報告と活発な議論を期待したい。

◆共通論題シンポジウムの報告申し込み
 報告希望者は,氏名,所属,連絡先,報告のタイトル,報告要旨(400字程度)を明記の上,以下の申し込み先あてに,2022年11月15日(火)までにe-mailで申し込んでください。実行委員会で審議の上,結果をお知らせします。発表者としてお願いする場合は,要旨集に掲載する原稿を改めてお願いすることになります。

◆ラウンドテーブルの企画募集
 ラウンドテーブルの企画を募集します。ラウンドテーブルのテーマ名,オーガナイザー名,話題提供者名にラウンドテーブルの趣旨(400字程度)を添えて,2022年12月15日(木)までに申し込んでください。申し込み先はシンポジウムと同じです。

◆フロンティアセッションの発表者推薦のお願い
 フロンティアセッションは,原則として40歳以下の経済地理学会会員(グループ可)が,経済地理学に関して最近なされた顕著な研究成果(博士論文もしくはそれに相当する研究成果等)を広く学会に問う場です。自薦・他薦を問いませんので,発表者をご推薦ください。発表者の氏名,所属,予定される論題,推薦理由(800字程度),推薦者の氏名・連絡先を明記の上,2022年12月15日(木)までに申し込んでください。申し込み先はシンポジウムと同じです。

◆問い合わせ先および申し込み先
 〒214-8580 川崎市多摩区東三田2-1 専修大学経済学部 長尾謙吉
 e-mail:kanto(at)economicgeography.jp
 ※お手数ですが(at)を@に置き換えてください。

◆実行委員会
実行委員長:伊藤達也(法政大学)
委員:長尾謙吉(専修大学/ハード部門委員長),小原丈明(法政大学/ソフト部門委員長)
   新井祥穂(東京農工大学),牛垣雄矢(東京学芸大学),江崎雄治(専修大学),河藤佳彦(専修大学)
   久木元美琴(専修大学),小泉諒(神奈川大学),坪本裕之(東京都立大学),中川秀一(明治大学)
   箸本健二(早稲田大学),藤本典嗣(東洋大学),三橋浩志(文部科学省),宮地忠幸(日本大学)
   山田晴通(東京経済大学),山本充(専修大学)

pdfファイルはこちら↓

2023年大会第1報

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