2015地域大会第3報

2015年経済地理学会金沢地域大会(中部支部)【第3報】

 

1.大会テーマ

地方都市のダウンサイジング

 

2.大会の趣旨

 人口減少や商業施設の郊外立地などを背景として,地方都市の多くが中心市街地の空洞化問題に直面している。2006年に改正された中心市街地活性化法や2007年に改正された都市計画法は,大型集客施設の郊外立地規制と都市機能の中心市街地回帰を強く意識しているが,これらに基づく施策が狙い通りに奏功した事例は極めて少ない。

 そうした中で現今,地方都市の持続に主眼を置いたダウンサイジング型の都市開発が注目されている。しかし,多くの地方都市でダウンサイジングの必要性が意識されつつも,さまざまな意見対立や利害相反が存在し,具体的な政策展開を阻害しているケースも多い。その一方で,空き家対策やソフト事業などの展開を通じて,中心市街地に事業核や人が集まる場,そして人的ネットワークを再生する試みも進められるようになり,その中には事実上のダウンサイジングと位置づけられるものも少なくない。

 本大会では,地方都市のダウンサイジングが直面する課題を,ステークホルダーの意識,国と地方自治体の政策,不動産評価などさまざまな側面から具体的に検討するとともに,地方都市の持続性やそのために必要なダウンサイジングのあり方について議論を行いたい。

 

3.日程:2015年10月24日・25日

10月24日(土)

 10:00~11:00 常任幹事会

 11:00~12:00 評議会

 (昼食は各自でお取りください。)

 13:00~17:00 シンポジウム

 18:00~20:00  懇親会(会場:金沢21世紀美術館内レストランFusion21)

10月25日(日)

 9:00~17:00 巡検

 

4.会場

本多の森会議室(本多の森ホール内に併設) 第一会議室(1階)(常任幹事会,評議会,シンポジウムとも)

 石川県金沢市石引4-17-1 (旧金沢厚生年金会館)

JR金沢駅から会場までの交通アクセス

【北鉄バス】

・金沢駅兼六園口(旧名:東口)バスターミナル7番乗り場からバス(11,12,16番)で約20分,出羽町下車徒歩3分(運賃 200円)

・金沢駅兼六園口(旧名:東口)バスターミナル3番/6番乗り場からバスで約20分,広坂・21世紀美術館前/しいのき迎賓館前下車徒歩10分(運賃200円)

・その他,7番乗り場から「城下まち金沢周遊バス」でも広坂・21世紀美術館前で下車できます。

【まちバス】(中心市街地の回遊性の向上を目的とした金沢商業活性化センターの運営する周遊バス)

・金沢駅兼六園口(旧名:東口)バスターミナル7番乗り場からバスで約30分,21世紀美術館下車徒歩10分(運賃100円)

 

5.シンポジウム・プログラム

13:00~13:05  開会挨拶

13:05~13:30  趣旨説明と基調報告(早稲田大・箸本健二)

13:30~14:00  東日本大震災と商業まちづくり(帝京大・山川充夫)

14:00~14:30  地方都市中心市街地におけるソフト事業の展開((株)いきいき唐津専務取締役・甲斐田晴子)

14:30~15:00  地方都市における低・未利用空間増加の背景とその利活用可能性(島根大・菊池慶之)

15:00~15:30  大分県竹田市の町割りを残す活性化策とその効果(大分県竹田市副市長・野田良輔)

<休憩>

15:40~16:00  コメント(東北学院大・千葉昭彦,名城大・伊藤健司)

16:00~17:00  討論

17:00          閉会

司会:箸本健二,神谷浩夫

 

6.巡検

巡検のテーマ:コマツ小松工場跡地の活用と南加賀のターミナルをにらんだ小松駅周辺整備

[㈱コマツの事業再編により創業の地である小松工場は金沢工場へ移管され,その広大な跡地の再開発が自治体と連携して行われた。今回の巡検では,北陸自動車道,小松空港と延伸予定の北陸新幹線など,優れた交通アクセスをセールスポイントとして進められている小松駅周辺整備の現状を見学する。]

案内者:神谷浩夫(金沢大),吉田国光(金沢大),宇根義己(金沢大)

10月25日(日)

9:00          金沢駅港口(旧西口)集合

10:00~12:30  小松駅東地区の整備(サイエンスヒルズこまつ,こまつの杜)

13:30~14:30  駅西・駅南地区の整備および中心商店街の現状(旧大和小松店跡地活用,三日市商店街・八日市商店街)

14:30~16:00  旧北国街道沿いのまちなみ再生

16:00          小松駅前で1次解散

17:00          金沢駅前で2次解散

巡検参加費:3,000円(昼食代1,500円込)(値下げしました)

 

7.参加費

大会参加費:一般会員・学生・非会員1,000円

懇親会:一般会員・非会員5,000円,大学院生・学生2,000円

 

8.宿泊先

 金沢市内には多くの宿泊施設がありますが,当日は石川県下各地で行事等が行われる模様です。お早めに宿泊先を確保されることをおすすめします。

 

9.巡検・問い合わせ先

 巡検の参加を希望される方は,参加者氏名,所属,連絡先(メールアドレス,住所,電話番号)を明記の上,9月30日(水)(必着)までに下記までメールかハガキにてご連絡ください。巡検は,バスの定員の都合により先着25名までとさせていただきます。お申し込み後に,事務局から受付と費用のお支払方法について連絡させていただきます。なお,大会(シンポジウム)への参加については,事前の申込みは必要ありませんので,当日会場に直接お越しください。

【連絡先】

〒920-1192 石川県金沢市角間町

金沢大学人文学類 宇根義己

e-mail: une@staff.kanazawa-u.ac.jp

 

10.大会実行委員会

実行委員長:神谷浩夫(金沢大学)

実行委員:吉田国光(金沢大学),宇根義己(金沢大学),竹中克行(愛知県立大学)

 

11.後援

金沢地域大会は,金沢大学人間社会研究域附属地域政策研究センターの後援により開催します。

 

※追加情報は,経済地理学会ホームページ上でご案内いたします。

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